このところ、ベンチャー企業の経営者から「大手企業でしっかり基礎教育を受けてきた人材がほしい」との声を聞く機会が増えてきました。

また、ビジネスパーソンの中には、長年大手企業で勤めてきた経験や人脈を活かして、ベンチャー企業への転職にチャレンジする方も増えています。
それでは、大手の看板を捨ててまでベンチャー企業への転職を考えるのは、どういう人たちか。私の経験からいうと、元々「経営」に興味が強い方、また、身近な家族が「商売」をやっていた方などが、ベンチャーへの関心が高い傾向にあります。
というのも、ベンチャー企業は良くも悪くも少人数組織なので、経営トップと間近に接しながら仕事をすることができます。そして彼らの経営ノウハウをリアルタイムで学びながら、自分を高めていくことができる。仕事そのものの負荷は大きいかもしれませんが、短期間で驚くほどのスキルを、特に経営に関するスキルを身につけることができるのです。
また、少人数組織のベンチャーでは、自分の担当外の業務にも臨機応変に対応することが求められます。営業やマーケティング、そして経営企画から事業開発まで一人で複数のミッションをこなすくらいでないと務まりません。これも大手ではなかなか経験できない醍醐味で、やはり短期間で自らのマーケットバリューを高めていく一因になります。
それからベンチャーは個人の成長も早ければ、企業そのものの成長も早い。わずか数年で5倍、10倍と成長していく企業を、当事者として内側から観察・体感できることは、その後のキャリアステップでも大きな財産となってくれるはずです。特に株式公開などは、その典型といえるでしょう。
規模の小さなベンチャー企業の場合、転職後いきなり経営トップのサポートについたり、重要な経営判断を下す場面に立ち会うことも可能。最前線の経営を学びたいなら、ベンチャー企業ほど魅力的なフィールドはない。ベンチャー企業での成功経験も失敗経験も、すべてが将来への糧となってくれるはず。




