• 森本千賀子(もりもとちかこ)
    株式会社リクルートエージェント
    リクルーティングプロデューサー
    93年入社。新人にして社内営業成績1位に。以来、主に経営幹部・管理職クラスを求めるさまざまな企業ニーズに応じて人材コーディネートに携わる。特に、ベンチャー企業、株式公開予備軍の顧客情報を把握し、顧客との太いリレーションが強み。妻・母としても多忙の日々を送る。
  • 最新刊!エンゼルバンク(5)
  • 株式会社リクルートエージェント
  • モーニング公式サイト
    エンゼルバンクの部屋
  • ドラゴン桜コラム
    灘高キムタツの、東大英語は怖くない!
 

アドバイザー・小畑重和 ben_q_2.jpg
 ベンチャー企業の将来性を見抜くのは難しいものです。
ben_a_2.jpg
 ただ「将来確実に成功する会社」を見抜くのは難しくても、「将来どこかでつまずく会社」を見抜くポイントはあります。
 それは「お金儲け以外のビジョンを持っているかどうか」という点です。
 ひとつ実例を紹介しましょう。もう十年以上も前ですが、あるベンチャー企業に営業をかけ、初めてお会いしたときの話です。その会社のオフィスはマンションの一室、従業員は10人にも満たない状態です。しかも、取締役の方は茶髪のお兄さん。正直な話、「この会社は難しいかな?」と不安に思いました。
 ところが、彼が熱っぽく語るビジョンは驚くほど論理的で、しかも古くて閉鎖的な業界を変え、社会にインパクトを与えるという使命感に満ちたものでした。そして、彼が最初に採用したいといった人材は、ベテランの経理担当者。同業界の大手企業で経理部長をされていた方を短期間で招き入れ、その後も管理部門や経営企画など、経営に直結する人材から組織を固めていきました。
 結局、その会社は瞬く間に大成功を果たし、いまでは一部上場企業として、業界を代表する存在にまで成長されています。
 採用とは「投資」です。特にベンチャー企業にとっては、とてつもなく大きな先行投資です。どのタイミングで、どんな人材を採用するか。この決断は、経営者がどれだけ明確なビジョンを持っているかにかかっています。
 ここで大切なのは経営者が起業の目的として「お金儲け以外のビジョン」を持っていること。ただ自分がお金儲けしたいのか、それとも社会をよくしていきたいのか。そんな経営者の「本気度」を見極めることから、ベンチャー企業選びをスタートさせてはいかがでしょうか。

●社長ブログにも注目
経営者のビジョンや人となりを知るには、「社長ブログ」も有効な情報源となる。その経営者が日々なにを考え、どう行動しているのかチェックしてみよう。また、その経営者と直に接している「転職代理人」たちは、主観的・客観的情報の両方を持ち合わせている。彼らの意見を参考にすることも忘れないようにしたい。

ベンチャー転職のススメ第31回以降は、エンゼルバンク第4巻に収録されています。