僕が採用のとき重視するポイントは、とにかく「素直」で「正直」であること。

どんなに優れたスキルを持っていても、素直さがなく、人として信用できなかったら採用しません。仕事は教えることができるけど、素直さや正直さは教えられるものではありません。
たとえば、前の会社を辞めた理由を聞かれて「キャリアアップが云々」とか「新しい可能性にチャレンジしたくて云々」と言っている人は、あまり信用できない。
退職理由なんて、ネガティブなものに決まっています。ネガティブな要素がゼロなのに、わざわざ会社を辞める人はいない。それに本当にキャリアアップのために前の会社を辞めたのなら、うちの会社も一時的な腰掛けに使うということです。
採用とは、これから一緒に働く仲間を見つける場です。だったら「部長とケンカして辞めました」とか、本音でしゃべってほしい。そうすれば、こちらも「その部長さん、どんな人だったの?」と身を乗り出して、腹を割った話ができる。お互いの価値観を確認し合えるわけです。
そして会社に入ってからは、僕に対してもどんどん意見をぶつけてほしい。うちの会社では「現場主義」を大切にしていますが、僕のアイデアなんて経験からくる出がらしのお茶みたいなものです。そこに若い人が、現場レベルでのニーズやユーザーの視点に立ったニーズを教えてくれたり、女性社員が女性ならではの意見を聞かせてくれることは、非常に大切です。
少しくらい変わり者扱いされてもいいから、上にモノを言える若手になりましょう。若手の存在意義は、そこにあるのですから。
正直な話、挨拶や名刺の渡し方といった基礎的なビジネスマナーは、教える時間も労力ももったいない。だから、どこかで社会人としての基礎を身につけてから、うちに来てくれるのが経営者としては一番ラクです。だから我々のように小さくて若い会社では、中途採用は大歓迎です。




