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はじめに|講評者プロフィール|1~70|71~140|141~210|211~290
漫画に限らず「"面白い創作物なら"なんでもあり」化してから4年。今回はついに原作が大賞を受賞するという記念すべきOPENとなりました。毎回毎回100本を越える原作(しかもひとりで数百ページにおよぶ大作を応募してくる方も)を読み続けてきた甲斐がありました。毎回コンスタントにかなりの数の応募があったにも関わらず、大半のものは面白い、面白くない以前に「人に読んでもらうこと」を意識していない作品で、ほとんどが最終選考には残りませんでした。今回大賞となった原作「僕はビートルズ」は、文字通り群を抜いた着想、ストーリー展開と同時に、実にコンパクトに読みやすく全体が「読む人(漫画家)に対する気遣い」に満ちて構成されてもおります。原作においては充実した内容は、半ば必然に整った形をまとうものなのかもしれません。
大賞受賞作以外にも原作の応募は依然とてたくさんありましたが、多くのものに関しては第18回に原作も受け付け始めた際の総評とまったく同じ感想を繰り返さざるを得ません。要約して言えば、原作は、漫画家に漫画化してもらわなければ商品にならない以上、漫画家に漫画化してもらうだけの必然性があるものでければならない、ということです。詳しくは第18回の「総評」を見てみてください。今回は全体の傾向としては、モーニング本誌に月刊増刊モーニング・ツーも加わったことで、新人の作品発表の機会も大幅に増えた事情も反映してか、少し前にくらべるとフィギュアや映像作品応募が減り、普通の漫画作品の応募が増えたように思います。
それはそれでいいことですが、この4月にモーニングの公式ウェブサイトがMORNINGMANGA.COMとして大々的にリニューアルされました(現在は新公式サイトへの移行期間として、ご覧のe-morningも同時運営している状態です)。通常の紙媒体では表現しづらい作品の発表可能性も広まりますので、様々なジャンルの作品の応募を期待したいところです。
漫画作品は全体を見渡してみると、サイレントであったり、極端に変わったコマ組みであったりする奇を衒ったものが多かった印象を受けます。それらの作品の多くは、サイレントであったり、変わったコマ組みであったりする必然性に欠け、そういった要素を取り除いてみるとほぼまったく内容のないストーリーであることが大半でした。「奇を衒う」ことと「個性的」であることを混同しないで、まずは描こうとしている話やキャラクターに作品として描くだけの価値があるのかどうかをよく考えてみてください。
なお、冒頭でも触れましたが、「不思議な少年」「聖☆おにいさん」「COPPERS」「BEATTITUDE」ほかヒット作、話題作目白押しの月刊増刊『モーニング・ツー』は、これからさらに新人の連載作品を増やしていく予定です。たとえ荒削りでもオリジナルな魅力のある作品のご応募をお待ちしております。
MANGA OPEN事務局長 島田英二郎