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<二次選考手順>
ここは少し不思議な劇場。そこで劇をするリコは、やたらと自己顕示欲が強く、観客にまでも注文をつける。
事務局・三村僕はこの作者をとても評価しています。あまりメジャー感のある絵とはいえないけど、エロいところはエロく、シュールなところはシュールにというポイントをしっかり押さえてる。絵の密度があり、作者が楽しんで描いているのが伝わってきてワクワクしました
編集・K林これだけ描いてきて、しかもその中で1ページも手を抜いていない。トーンも使わずにこれだけの量を、おそらくとても時間をかけて描いている。この話自体というよりも、打ち合わせをしていく中でいろいろな話を作っていける可能性がある人だなと思いました
編集・T村でも、自分の描いていることを客観視できていないように思います。絵は魅力的なんだけど
編集・K林いろいろな話を描いてきて、全部絵のタッチを変えてきている。こちらが求める、どんな絵柄も描けるんじゃないかという期待感がありました
事務局・三村ではこれは通過します
直人には、バイト先に気になる女の子がいたが、彼女には誰にも言えない秘密があった。
編集・O川パッと見たところの絵の好感度がすごく高い。コマの運び方、描き方とか技術的なところを見れば、まだまだ物足りない部分はたくさんあるんだけど、逆にそういう基本的なところを理解できれば、伸びるんじゃないかな
編集長・古川伸びしろはあるかもしれない。でも構成がちょっと類型的だよ
編集・M好確かに今回のお話はそうですね。だけどその辺、次回以降の伸びに期待できそうです
編集・M山伸びる可能性はあるとは思うけど、もう1作見てから評価したいな
事務局・三村では、次回以降の成長を期待しつつ、今回は残念ながら見送りということで
工場で働く流子はある日、いつも正確な仕事をしていた岡部さんの様子がおかしいことに気づく。
事務局・田岡一読していい話だし結論も立派だなあとは思ったんですが、そこに至るまでの主人公の心の動きに違和感を覚えました。あれだけの経験で悟り過ぎっていうか……
事務局長・島田最終的に主人公が自分の仕事に対する認識をあらためるんだけど、最初にそのあたりを掘り下げてないからスタートとゴールがきれいに結べないのかもしれないな
事務局・竹本工場を舞台に、そこで働くギャルっていう題材は新しくて良かったんですけどね……
編集・M山設定だけではなくプラスアルファというか、キャラクター自身の魅力が欲しかったな
事務局・三村では、今回はここで落選です
仕事もせず、ミュージシャンになるという夢に逃げ続けるヤスはいわゆるニート。今日も仲間のダイジと昼からファミレスで酒を飲むが、ダイジの様子がなにかおかしい。
事務局・三村絵柄に華があるとは言いがたいんだけど、主人公を始めとしたキャラクター達の気持ちを正面から描いている。スムーズに最後まで読めたというところでは評価していますが、あと一歩、押しが足りない気がします
事務局長・島田話はわかりやすいんだけどなあ……。主人公の顔に魅力が足りないよね。あの髪型はねえだろ、と思っちゃった
事務局・篠原僕、キャラと同い年なんですけど、若くて恥ずかしい感じが、ちゃんと恥ずかしく描けていてそこは良かったんですが……
事務局長・島田その辺は意図的にやってるのかな?
事務局・篠原ワザとやと思いますよ
編集・M山読みやすい作品だったけど、絵柄のオリジナリティや話のインパクトがもう少し欲しいね
事務局・三村では、これは落選します
美幸の夢は掃除も洗濯もバリバリこなすカリスマ主婦。だが、家事労働は思ったよりも困難で……。
事務局・田岡この作品、絵はそれなりに安定していると思ったんですが、どうしても勢いでストーリーをごまかしてしまっている印象がありました。カリスマ主婦を目指す主人公が、結婚するまで仕事に邁進して、結婚した途端に家事を志すってところに説得力がないというか……
事務局・奥村細かい設定もそうなんだけど、もっと気になったのはストーリー全体がどこを目指しているのかいまいちはっきりわからなかったところですね。そのせいで、読んでいて感情移入することができなかった
事務局・三村うーん。では、次回作に期待ということで、これは落選します
宇宙に旅立った帰らぬ恋人を想い、絶望する女性。彼女の前に人間ではない者たちが現れ、命と引き換えに願いを叶えることを持ちかけてきた。
事務局・奥村この作品は僕が持ち込みで受けました。まだマンガを描き始めて一年くらいなんですけど、別の出版社に持ち込んだところ、既存の作家に似ていると言われて、絵柄を意図的に変えたそうです。これから絵はうまくなるんじゃないかと思うんですが、まだ「何を描きたいか」というのが固まっていないと思いました
編集・T渕絵柄は変えたのかもしれないけど、この妖精みたいなキャラの「悪意の形」には既視感がある
編集長・古川それに、マンガ全体を貫く思想というか、背景が不足していないか? 独自の視点というものがもう少しあればいいんだけど、そこが足りなかった気がする。だから、俺はあまり評価できない
事務局・三村では、今回は残念ながらここで落選ということで
居酒屋の店長として働く近藤は、バイトの面接に来た女の子に一目惚れをしてしまう。
編集・T村この作品は僕、いいと思いました。キャラクターに親近感が湧きました。若い女の子、仕事はするけどわがままを言うおばちゃん、その上に立つ店長といったわかりやすい構図にも好感が持てます。キャラクターを固定して4コママンガの連作にチャレンジすれば、面白いものができるんじゃないでしょうか
事務局・三村僕もこの作品に高い評価をつけたんですけど、理由は単純明快で、このドジな女の子がものすごく好きで(笑)、評価し過ぎかと思ったんですが、僕はこの子をずっと見ていたい!
事務局・竹本そんなにですか!?
事務局・三村うん、好き。ただ作風があまり派手ではなく、4コマというのも正直ピンとこない。何かを変えたい、というよりはこの娘がどんどんドジなことをするのを見続けていたいだけですけど(笑)
事務局長・島田逆に言えばさ、この女の子にしか魅力を感じてないわけでしょ? それならこの女の子単体で売り物になるくらいの爆発的な魅力がなきゃダメだけど、そこまでではないんじゃないか
事務局・三村うーん……。それは確かにそうかも……
編集長・古川それに、こういうキャラは他にもいっぱいいるよ。新しさが感じられない。絵柄もキャラの造形も○○さん(某人気漫画家)のデビュー連載作に似通ってる
事務局・三村なんだかしょげてしまった……。他に評価の声はありませんか? ありませんか……。では、残念ですが落選いたします
パチンコ店で働く太った男が、同僚に告白する。だが、その女性は実の兄の元カノだった。
編集長・古川担当がM好ってことだけど、これネームは見たの?
編集・M好はい
編集長・古川それなら、ギャグにするのかストーリーにするのか担当がはっきり決めた上で描いてもらわないと。路線がどっちつかずで中途半端になってしまっている。毎回、自分が知っていることをテーマにしているよね。栄養のこと、ダイエットのこと……。それはいいんだけど、それを使って何がやりたいのか、ってところが見えてこない。前回、別の新人賞で賞を取った作品から、あまり伸びている感じがしな
事務局・三村評価の意見はありますか? ……では、残念ですがこれは落選ですね
中学卒業前日、アン子が学校の屋上の柵の外に立っていると、皆に自殺だと間違われ…
事務局・三村それでは9番『スーサイド・ノット』
編集・K林前回のOPENで、海賊の漫画を描いていた人で、僕が担当に付いたんですが、前回は「マンガ」になっていなかったんで「マンガ」を描いてもらいました。読みやすいコマ割りになったとは思います
事務局・奥村回想が多いにも関わらず、タルくないところが凄いなあと
事務局・篠原……これ、ラストはどういう理由で告白したんですか? 僕は意味がわからなかったんですが
事務局・島田そうそう。これどういうストーリーなのか、イマイチ分からなかったんだよ。結局主人公は何をしたかったの?
編集・T渕僕は主人公の気持ちは何となく分かったんですが、オチが……
編集長・古川最初のアイデアだけで描いちゃってて、それをどういう話にしようという段階無しに作り上げた作品だから、才能のあるなしも評価しにくい
編集・K林もう少し粘ってお話を作りたかったんですけど、とにかく今は絵を描いてもらいたいという気持ちがあったので、この状態で原稿にしてもらいました
事務局・三村では、次回に期待ということで今回は落選とします
戦争に見舞われた村で、シルビアは友人や兄弟との絆を確認する
事務局・三村次は10番『戦火の絆』
編集・S島やや子供っぽい内容の応募作品が多い中、この作者は「戦争」という大人なテーマに取り組んでいるという点に興味を持ちました。作品自体は面白いとまでは言えませんが、作家の才能を評価します
編集・K持この作品は僕が持ち込みを受けた人なんですが、この人は、とにかく戦争が描きたいという人です
事務局・三村この人の描く絵の上品さ、嫌味のない女の子の雰囲気は魅力だと思うんですが
編集・K藤でも、表情が死んでないですか!?
編集・T渕コマ割りも静かなんだよね。この人って構図が全部アイレベルなんですよね。あおったり、俯瞰で見たりというところが無い。この淡々とした感じは逆に才能かなあと思ったくらいです
編集長・古川この人の才能については意見も分かれるし、評価するという意見も分かるが、この作品自体は面白いとは言い難いな
事務局・竹本同感です
事務局・三村では次回作に期待しましょう
“大人”になれないミーコが、一足先に“大人”になった昔の同級生と再会する
事務局・三村それでは11番『大人時間』
事務局・田岡繊細なところを描ける感性のある人だと思いました。まだまだ青い感じのする話なんですが、年齢も若いですしテーマは変わっていくのかなと思いました
編集・O川至る所で未熟だとは思うんですが、こんな絵を描いてみたいという意識は凄く感じて、初投稿としては十分評価できると思いました
事務局・三村僕はあまり評価できないんですよね。アイデアがあまりに類型的な感じがしました。絵を楽しんで描いてるのはわかるんだけど
事務局長・島田確かに新人によくあるテーマだよね」
編集・M川テーマは確かに皆さんの言うとおりかも知れませんが、作者の方に直接会って話をしてみる価値はある作品だとは思いました。個人的にはそれこそ掲載しても良いんじゃないかと思うくらいです
事務局・三村それでは、複数評価はあったということで、残ります
双子の妹・美保に負い目を感じ煮え切らない日々をおくる加奈。そんな彼女が美保の文学新人賞受賞と彼氏からのプロポーズをキッカケに……変わる?
事務局・三村それでは12番『似てないふたり』
事務局・篠原成功するかどうか分からない自分を慰める話なんですよね。それって単なる人生応援歌で、アイデア不足だなという印象です
編集・F原人物の顔にもっと魅力がほしかった
事務局・三村評価する方はいませんか?
事務局・三村それでは、落選します
自らの強さに自信を持つ棐掩が、キョンシー退治を引き受ける
事務局・三村次は13番『戦セン(※「炎」に「占」)彊々』
事務局・竹本まだまだ構成に難があるとは思うんですけど、こういう絵が描きたいという気持ちは凄く感じました
事務局長・島田話は一応成立してるけど、ベースとなる話があるのにも関わらず、これだけキャラクターの動きが乏しいのはやや気になる
編集長・古川絵も変えていったほうがいい気がするな
事務局・三村どなたか評価する方はいませんか? ……では、落選します
制服”と“殺人”をテーマに描かれたイラスト10数点
事務局・三村次は14番『制服殺人事件』
編集・M川この作品は一次選考のとき私が担当したいって言って残してもらったんですけど、独特の色気があって私は好きなんですよね
事務局・篠原この手のイラストは良くみるような気がします。また個人的にはイメージが豊富という気もしないので、最終選考に残すほどではないんじゃないかと思います
編集・K渕俺もちょっと変わったコスプレだなあって感じの印象だった
編集・F沢イラストのイメージをもっと膨らませて漫画にできれば可能性がある気がします
編集・M川私は一応評価してるんですが、あくまで漫画を描いて欲しいという気持ちです
事務局・三村それでは再チャレンジに期待ということで、落選します
太陽系外惑星探査船レアンドロス号の乗組員たちの秘密とは? 「人の心」とは何かに迫る100P超の力作SF
編集・T渕凄い力作だと思いましたね。細かい設定含めてテーマをかなり詰めてあるし、読みにくくはありますが、大賞を獲ってもおかしくない完成度のある作品だと思います
編集・O川100ページを超える漫画を一気にまとめられる男性作家というのは実はあんまりいないと思うんですよね。ネームも多いんだけど、飽きさせずに最後まで読ませる。しかもこれだけの複雑な話なのに構成が破綻してないというのは、かなり力があるということだと思うんですよね
編集長・古川確かに面白いし、話をまとめられる力があることも認めるけど、ネームが多すぎて漫画になってないような気がする。文字を追うのに必死になってしまうから、読み終わったときに絵を覚えてないんだよ
編集・M田絵無しでも成立しちゃってるんですよね。漫画にする必要があったのかという。読み終わったときの満足感は確かにあったんですけど
事務局長・島田,ネタが短編向きじゃ無かったってことなんだろうな。100ページどころか200ページあっても足りなかったんじゃない?
編集・M山まあでもこれだけの内容とアイディアをこのページ数に収めたのはたいした力業だよ
事務局・三村それでは複数の評価は得ているということで通過します
井戸の水、赤い水、川の水…3つの水にまつわるちょっと不思議な物語
事務局・三村では、16番『三つの雫』
事務局・奥村動きが止まっている部分もあるんですが、3つの話をちゃんと1つにまとめているのは良いなぁと。他の話も読んでみたいと思いました
編集・M川どこかで見た絵だなと思って調べたんですが、過去に他誌で描かれていた方でした。その頃と絵柄も変わっていなくて、話もこんな感じだっとと思います。私自身はあまり評価できません
編集・T渕途中で一人称が突然何の予告もなく入れ替わるのがすごく気になった
編集長・古川世界観があるのはわかるけど、とにかく読みにくいよね
事務局・三村ん~、複数の強い支持がないので、これは落選します
高卒ルーキーの投手・新田。スランプに陥った彼は、チーム一の大酒飲み・山さんの姿に本当のプロを見る
事務局・三村次は、17番『144』
編集長・古川この人、投稿初めて?
事務局・三村多分そうですね。記憶にないです
編集K藤ページ数はかなりあって、途中で話がだらけている部分もあるんだけど、とにかく絵がすごく魅力的でした。ピッチャーが投げているシーンとか野球している姿がめちゃめちゃカッコ良い。伸びる可能性を感じさせたので、一番好きな作品です
編集T渕得点が入った時にスコアボードが『ボンッ』って音をたてるシーンがあるんだけど、まるで生きているみたい。すごくカッコ良い
編集K林かなり細かい部分まで描き込みしてあって、荒い絵だけどこのままでも味があって良いんじゃかなと思いました。このまま野球を描いてても良いんじゃないかと。それぐらい高評価です。絵に勢いがあるし、アングルとかもよく考えられていて、絵が話にマッチしていた
事務局・三村他にご意見はないですか?複数の強い評価があったので、通過します
2009年6月、六本木のライブハウスでは、専属バンドの「ファブ・フォー」が、今夜もビートルズナンバーの演奏を行っていた
事務局・三村次は、18番『僕はビートルズ』
編集T渕テレビ局に持ち込んでも面白そうな企画ですよね
編集T村キャラクターにやや魅力が不足していた気がします
編集Y原漫画の原案としてはアリだと思いますよ
編集T渕これが世に出たとしたら、後から皆が『こんなの誰でも考えられるよ』と言うかもしれない。でも実際は、なかなか考えつかないネタだと思う。そういうポジションの企画はヒットする可能性が高いと思う
編集M山なにより読んでいて絵が思い浮かぶところを、俺は強く評価したいね
事務局・三村複数評価があったので、これは残しで良いですか?では、通過とします
カフェ・ド・長寿庵のゆるい日々
事務局・三村次は、19番『カフェ・ド・長寿庵』です
事務局長・島田シチュエーションコメディで3本しかないけど、抜群に面白い。こういう“場所物”があれば、読者を呼べるものになると思う。雑誌っていうのは1つの店みたいなものだから、そこにいつも同じ場所で進む話があるのは良いんじゃない
編集K持シナリオは抜群にうまいですよね
編集M山確かに、相当なもんだよ
事務局・三村皆の評価、高いですね~。僕もクオリティーは高いと思います。でも正直なところ、読み終わった後にキャラクターの印象が心に残らなかった。仮に連載を目指すのであれば、もっとキャラクターの魅力を高める必要があるのでは
事務局長・島田これは3本しかないからキャラクターがわからないけど、何本も読んでいけばキャラクターの魅力がどんどんわかってくる。そういうタイプの作品だと思うけどな
事務局・三村では、これは通過いたします
ある日、トビオの前に“小鳥の村委員会”の使いを名乗る鳥人間?が現れた
事務局・三村次は、20番『トビオのはねは夜ひらく』
事務局・奥村僕が持ち込みで受けて面白かったので、賞への応募をオススメしました。まだあまり漫画を描いてないから、コマ割りとかには難がありますが、考えていることは面白い人だと思いますよ
編集長・古川この人はどんな人なの?
事務局・奥村東京に初めて出てきて、たくさん出版社を回って持ち込んでるみたいです。…今回の作品で言うと、自分が描きたいことがどうやれば読者伝わるのかということについて、考えがやや足りないところもありますが、そのあたりをもっと考えるようになれば、一気によくなると僕は思いました
事務局長・島田たしかに、ちょっとわかりにくい
事務局・竹本最後に鳥の顔が出るじゃないですか。あのシーンの意味がよくわからなかったんですが
事務局・奥村あのシーンは主人公が鳥になったことを象徴的に表しているシーンです。主人公が鳥になり、鳥の感覚で世界を見るようになる。すると、それまで雌の鳥にしか見えなかったものが、いい女に見えるようになった、ということだと思います
事務局・竹本あぁ、そういうことだったんですね。でも、説明不足でよくわからないですよ
事務局・三村他に評価する人はいますか? では、今回は落選します
めいと一緒に住むインコは、死を司る神様だった
事務局・三村次は、21番『あか、流れる』です
事務局長・島田これ、なんで『あか、流れる』ってタイトルなの?タイトルの意味が、よくわからなかったんだよな
事務局・竹本死ぬと血が流れるからってことじゃないですか?
編集M川私、この人のこと気になって調べてみたんですよ。それで、この人は別の新人賞でも受賞歴があり、その作品のタイトルに「レッド」って単語が入ってるんですよ。だから、赤がラッキーカラーなのかなと
一同笑
編集長・古川お前の推理は聞いてない。で、内容についてはどうだったの?
編集M川すごく面白かったので担当になりたいです
事務局長・島田インコが死神っていうワンアイディア以外に、もっと豊かな発想が欲しかったな
事務局・竹本たしかに。なぜインコが死神なのか、その説明が納得できればもっと面白くなったと思うんですが、そのあたりの説明が無いまま話が進むのが残念でしたね
編集T渕最後にお母さんから郵便物が届く場面ですが、差出人の住所が同上ってなってるんですよ。だから、お母さんは消えたけど実は家にいると。見守ってますよってことじゃないですか。いないけどいる、パラレルワールドの話ですよ
事務局長・島田それは深読みなんじゃないの?
事務局・竹本そう見えるけど、ここも説明不足ですよね。でも、面白かったのは確か
事務局・三村複数評価があったので、通過とします
妹に結婚の相談をされた姉。だが、恋愛経験すらない彼女はうまく対応できなかった
事務局・三村次は、22番『シスター・シスター』です
編集T丸前回、『フレンド』で賞を取った鍬先かおりさんの作品です。『フレンド』はちょっと途中で終わった感じがあったので、最後まで描ききろうと打ち合わせをしました
事務局長・島田この作品では、『フレンド』にあったドロドロした感じが減ったね。個人的には、ネガティブな内容だった前作の方がパワーがあった気がする
編集T丸前回は暗かったので、今回は違う路線のものもやろうかと
編集T渕ただ一緒に暮らしてた妹を恨むって、実はすごく怖い話ですよね
編集O川柔らかい線で読む人に感情が優しく伝わるような作品だと思います
事務局・三村僕も評価してます。絵の見せ方やお話の作り方は前回から比べれば確実に進歩したと思いますよ
事務局・田岡他の作品のネームも見せてもらいましたが、主人公のバックグラウンド・精神構造がやや似通っている気がします。違うキャラクターが描けるのか心配です。でも、作品単体で見ればこれは面白かったですが…
事務局長・島田たしかな変化はあるわけだから、かわぐちさんやさだやすさんがそれをどう評価するかを見てみたいね
事務局・三村では、これは通過とします
太りすぎて地球にめり込んでしまいそうな男がナースに恋をした
事務局・三村では次行きます。『地球の愛は俺より重い』
事務局・竹本素直に女の子がかわいいなと思ったんですね。以前他誌で連載経験のある人で、絵はすごく丁寧に描いていて、テンポよく読めました。この話自体というより、作者の才能を評価します。あと、女の人がエロいところもいい!
編集長・古川ある意味「くだらねー」と思いながらも、ちょっと笑っちゃったよ
編集・Y原地球とヤルっていうのがねぇ……
事務局・竹本あの飛躍はすごいなと。いろいろとツッコミどころは満載なんですど、そんなことは置いておいていいかなと。この大ゴマとかすごくいい顔なんですよね
事務局・三村みんなは評価しているんですか? 僕はあまり評価していない。地球とやるという一発ネタは、そんなたいした発想なんでしょうか? なんというか、頭で考えたなあという感じの発想だと思います。内面から何かが滲み出てきているような、この人ならではの凄みというものが感じられない気がして、僕は評価があまり高くないんです。このアイディアはそんなすごいものなんですか? 皆さんの評価を聞きたいんですけど
事務局長・島田俺は、凄いとまでは思わなかった
編集・T渕「地球とやる」っていうのは頭で考えたことで、「地球に愛されていて、地球が俺を引っ張る」というのはこの人の実感だと思う
事務局・三村僕はデブなんですが、地球に愛されていると感じたこともないし、なるほどとも思えませんでした。デブは大変なんですよ。階段を上がるだけで、心臓が壊れそうにな って苦しいんですよ。今回デブものが2つくらいありましたけど、僕のようなデブが共感できるデブものを見たかった。……他に評価のご意見はありますか?
事務局・竹本僕もデブですがこの作品を評価しています。他の人はどうですか? あれ……? 僕だけですか……
事務局長・島田だったら通過は難しいな
24番、『無限島』
編集・T渕孤島の話でしょ? すごい面白かったんだけど
編集・T内この方は、某誌でイラストを書かれているんですよね。機会があってお会いしたときに今回の投稿作の原型のような話を見せてもらったんですけど、その時はまだ話として成立していなくて、ちょっとこのままだと・・・・・・という話をしたままになっていました。でも、今回これがあがってきてビックリしました。たしかに上手いですよね
事務局・竹本うまいですよね。続きを読んでみたい
編集・T渕ドラマはこれといってないんだけど、孤島に生きている人とか孤島に引っ越す人などが、今までどうやって生きてきたんだろうとか、どうやって生きていくんだろうということに読み手が思いを馳せることができる。世界観がちゃんとできてるんだよね
編集・T内キャラクターを・・・・・というと、まだちょっと難しいかもしれないんですけど、世界を描くことは得意な方だと思いました
事務局長・島田複数支持があるね
事務局・三村他に誰か支持する人はいますか?
編集・O川支持します。この作品というよりこの作家自体を高く評価します
事務局・三村ではこの作品は通過します
ゴブリン族の少年はある日、人間に友達を殺されて
事務局・奥村絵はわかりやすくて勢いもあり評価できました。ただ、話は安易な気がします。キャラクターの過剰な感情表現に、ストーリーが追いついていないというか、オーバーなアクションを見ているような違和感がありました
事務局・田岡動きはあるんですけどね
事務局・三村支持する人はいますか? なければ落選します
漫画家を目指して投稿するもいつもおしいところで落選してしまうが・・・
事務局・奥村漫画家を目指している人が、漫画家希望の主人公を描くというのは、ずいぶん思い切ったなぁと思います。ただ、やはり身近すぎたのか、ずっと一人語りで、かつオチにかけて盛り上がらないというか、意外性がないのが残念でしたね
事務局・田岡バイト先のブスなねーちゃんとのやりとりはおもしろかったですけどね
事務局・奥村この方は人間観察が上手なので、ぜひサブキャラを含めて、「こんな人いるよね」と思わせるようなものを描いて欲しいなと思いますね」
事務局・三村これも支持する人はいますか? なければ落選します
麻雀で大勝ちし、乗っているバイクをまきあげようとしたら、借金のかたにそいつの妹がやってきた
事務局・三村27番『いつか、ここから』
編集・T村これは、以前に少女誌で発表された作品ですね。入賞しても雑誌に掲載できないのではないですか?
事務局長・島田この作品に関しては才能評価で考えたい。このまま作品が載るかどうかというより、もしこの人を皆が評価すれば入賞すると、そういうことにしたいと思います
事務局・三村では、ご意見お願いします
編集・O川これは何年前に発表された作品ですか?
編集・M好4~5年前ですね
編集・O川この方は今回の作品のあとも、新たにネームを描いたり、原稿を描いたりしていると思うんですね。勝手な推測ですが、なかなかこれを超えるものができないのか、自分ではこれの出来がいいと思って送ってきたんだと思うんです。というわけでぼくはこの方への評価はゼロなんですけど
一同 ゼロ!
編集・O川要するに評価できないんですね。作品として面白い面白くないというより、過去の作品をそのまま送ってくるという、作家の気構えというものに、疑問を感じてしまった
事務局・三村OPENは、なんでもアリの賞なので、もちろん過去の作品でも応募は構わないのですが、過去の、特に発表済み作品の場合、「どうして最新作で応募しないんだろう」と感じてしまう部分は、正直ありますよね
編集・T渕やや昔のもののせいなのか、男性像が共感しにくいですね
事務局長・島田では、評価する人の意見を聞こうよ
編集・M田僕は支持します。作品というよりは、この人は、こういうことを描けていた時があって、きっと今も描いている。であるならば、ここで無視しちゃうほど才能がないとも思えないんです。なので、皆がどう思っているのかを聞いてみたいし、この人とも会ってみたいと思っています
事務局長・島田こういった過去の作品を送ってきて、受賞まで進むためには、なぜこんな凄い作品が埋もれていたんだ!と思わせるくらいのものが必要かもしれない
事務局・三村ではこの作品は落選します
次28番『みほのいる部屋』
事務局長・島田これは担当者がwebのイラストを見て連絡をした作品だよね
事務局・田岡これがはじめてペンを使って描いた作品らしいです
事務局・三村へぇ~、たいしたもんだね
編集・T渕たいしたもんだよね
事務局長・島田相当うまいけど、微妙に古い感じもする
事務局・三村そうですね、かなり経験のあるかたかと思いました。初めてなんだ
編集・Y原表情をもっと勉強してもらって、もう少し短くまとめたものをぜひ読んでみたいな
事務局・三村たしかにキャラクターはやや厳しいですね
事務局長・島田話を続けていくのはうまいんだけど、最後のカタルシスのところがよくわからないよね
編集・T渕キャラがないのは、作中の女の人が不自然だからじゃないですか? 仕事と、ブランドものとか洋服は欲しいって言うけど、男性の存在がまったく抜け落ちている、そんなことってあるのかなって。いやもちろん、男の目を意識しないでオシャレを競うという世界もあると思うんですけど、明らかにこの人は私生活からその部分がスッポ リ抜け落ちていて、それでマネキンっぽいのかなと思いました
事務局・奥村生活感がないですよね。街金に金を借りるところのザラつきはリアルな感じはしましたけど
編集・K渕ぼくはいい点数をつけましたし、間違いなく通過する作品だと思いますよ
編集・M田ぼくは今回読んだ作品の中で一番よかったですね。シンプルに作品だけで考えた時に一番面白いなぁと思ったので、これが残ってくれればいいなと思います。たしかに人物も無機質な感じが続いていますけど、今回の作品がたまたまそうだったんではないかと、表情のあるコマもあったので
編集・T村このストーリーで、どうして最後立ち直れるんでしょうか。私はわかりませんでしたけど。
事務局長・島田確かにそういう部分の説得力にやや欠けている部分がある
編集・M田いや、単純に、誰も見てくれない、誰も評価してくれないと思って生きていた主人公が、隣の席の人にありがとうって言われて、ささやかであっても人とのつながりが生まれた。そこで救われたのでは
編集・M好いや、そこではもうすでに立ち直ってるんじゃないの?
編集・T渕鏡を割ったことがきっかけなんじゃないの?
事務局・三村きっかけに関しては、きっとそうでしょうね
編集・T村それにしてもわかりにくい気がします
事務局長・島田この作品を読んで思ったのはさ、ずっと不穏な感じで話が展開してるでしょ、絵柄もどっか陰があるじゃない。そのまま悲惨な救いのない話で終わったら絶対嫌だなって感じの絵なんだよな。でも一応ちゃんとその辺のことがわかっているところは、評価したいんだよね。きちんとポジティブな展開で終わらせていて
事務局・三村この人は話の構成はうまいんじゃないかなと思いますね。それと、さっきの話に戻ると、この話で男が出てこないというのは当たり前で、逆に男が出てきたら困るんですよ。他人が存在してしまうわけだから。完全に自分しか見ていない人物をこの作品では描こうとしているわけだから男は出てこなくていい。自閉的な人がそこに気づき、ポジティブな方向に転換するという話ですよね。だから、絵柄を含めて主人公をもっと好きになれれば、さらに評価は上がった気がする。ただ、主人公はある意味危ないキャラクターなわけで、好感度が高くてもなんか変だし……。難しいところです
事務局長・島田最後のほうをもっとうまく描けばさらに評価できたと思うんだけどね
編集・T渕最後のほうは絵が柔らかくなっている
事務局長・島田そうそう、だからラストの方のストーリーや見せ方をもう少し説得力ある形で描いておけば、さらによかった気がする
事務局・三村それでは複数評価ということで通過です
算数ができず、学校でもバカにされた主人公はある日、建築中のダムのそこで奇妙な生き物に出会った
事務局長・島田この人は受賞経験はあるの?
編集・T渕年末に持込みを受けて、奥村と受けたんですけど、レディースコミックなどで描いている方なんですね。いろいろなものを上手に描ける方なんです。で、1本膨らみそうなものがあったので、出してみますか?とお伝えしたんですけど、いかんせんオープンの締め切りがギリギリで。だけどかわぐち先生の大ファンらしく、どうしても出したいと言って、休み返上で描き上げてきたんですよね
事務局・奥村4日か5日間で描いたんですよね
事務局長・島田途中まではすごい面白そうだったんだけどなぁ
編集・T渕途中までは打ち合わせをして、最後のほうは時間がないから見ることができなかったんですけど
事務局長・島田この泥人形みたいなのがもう少しわかりやすいといいんだけど。かわぐちさんに見てもらいたい気持ちはわかるけど、もう1回時間をかけて挑戦してもらいたいなぁ
編集・T渕そうですね、ぜひ
事務局長・島田この話も、前半がこれだけ面白いんだから、後半をしっかり考えたらもっと面白くできると思うんだけどなぁ
事務局・三村他に評価の意見はありますか? では落選します」