ムッタ 無事、戻れて、良かったですね。
バズ 私は宇宙飛行士の前は戦闘機のパイロットもしていました。そのころから離陸のときは『ナンバーワン・オン・ザ・ランウェイ』と言うんです。自分が先頭で、前に飛行機はいないから、安全に滑走路を走って行きますっていう離陸の合図の言葉なんですけど、月面の離陸のときも、地上の管制にいつものクセでそう報告しちゃいました。月面は滑走路なんてないうえに自分たちしかいないんだから、ナンバーワンなのは当たり前だなぁと思って、それも可笑しかった思い出の一つです(笑)
ムッタ 宇宙船の中で音楽を聞けるんですよね。どういう音楽を聞いていたんですか?
バズ 朝、目覚まし代わりに地上の管制が音楽を流してくれるんですが、私自身はリクエストしたことはないし、レコードを持っていって船内で聞くことはできなかったので、記憶に残っているものはあまりないですね。クラシック音楽、軍隊のマーチがかかっていたような気がしますよ。かかっていた音楽で私が『いいなぁ』と思ったのはカーペンターズですけど、それも地上の管制が選んでくれた音楽でしたよ。
ムッタ もう何十年も月面着陸はされていませんが、次回の月面着陸で期待していることはありますか?
バズ 各国が協力して、あんまり競争競争ってならないで、宇宙船を飛ばすってことが大切だと思いますよ。2015年か2020年にでも、人が月に戻って行ければいいですよね。月面で長期の滞在もね。それから、開発の観点で言えば、やはり、まだ人類が誰も達成できていない有人火星探査にできるだけ早く成功して欲しいと思うんです!
取材・構成:木村俊介





