ドラゴン桜コラム 灘高キムタツの、東大英語は怖くない!

第76回 継続させるために、まずは自信をつけよう!
(4/25更新)
ある程度以上の英語力を身につけるために最も大事なことは、勉強を継続させることです。継続させるためには、モチベーションが高くなければなりませんよね。先生から「勉強しろ」と言われ続けながら勉強をやったとしても、本人にモチベーションがなければ大して身にならないのではないかと思います。この4月に発売となった『東大英語基礎力マスター』の序文に、灘高の学年順位で210人中190番目だった山本壮君が東大文科Ⅰ類にゆうゆう合格したというエピソードを書きましたけど、山本君だっていきなり合格レベルに成長したわけではないのです。最初はまったくと言っていいほどできなかったのですが、継続することで成績が上がっていったのです。当たり前の話ですよね。受験レベルの英語なら、続けていれば簡単に成績は上がります。
ではどうすればモチベーションを上げて、勉強を継続させることができるのでしょうか。「自分は苦手だ」とか「いくらやってもわからない」と思い込んでいる人は絶対に続かないし、当然ながら成績も伸びません。ブログでもお話ししたことがあるのですが、自信こそ成績を伸ばす薬なのであって、劣等感は成績をどんどん落とします。したがってまずはその劣等感を排除し、自信を身につけることが大事なのです。
自信を持つのに根拠なんて要りません。大抵の人なら、「俺はできる!」とか「私は絶対に伸びる!」と自分の心に言い聞かせ続ければ、本当にそう信じられるようになるものです。とは言うものの、このやり方には即効性はありません。即効性がないとすぐ挫折してしまうのが人間の弱いところです。ではどうすればいいのか? それはズバリ「成績を出すこと!」なのです! 「点数を取ること!」と言い換えてもいいかと思います。
「点数が取れないから凹んでるのに何を言うとんねん!」と思っている人、最後まで聞いてくださいね。点数が取れないから凹んでるって、それはやるべきことを間違えているからじゃないですか? できもしないような問題に手を出して、結果的に「できない!」と勝手に落ち込んでいるのではないですか? 例えば過去問や模試の問題などを解いて「できない!」とか「偏差値が低い!」などとボヤいているのではないでしょうか? 自分にできない問題を解いても、点数が取れないのは当たり前ではないでしょうか?
まずは自分にできる問題を解いて、正解を重ねることが大事です。例えば高校に入ってから英語ができなくなった受験生がいるとします。ならば、高1用の問題集まで戻ってやり直してみればどうでしょう。また高2あたりまではできていたのに、赤本や過去問の問題が全然解けないという人は、もう一度高2の英語(またはセンター試験レベルの問題)にまで戻って勉強してみてはどうでしょう。そうすれば問題も正しく解けるし、それを繰り返して正解を積み重ねながら、自信を取り戻せばいいのではないでしょうか。最初から自信なんてないという人は、中学英語に戻って勉強すればいいでしょう。
そんな時間はない? いえ、それは思い込みであり誤解です。例えば中学英語まで戻って勉強し直すというのは、ビルの建築で言えば最初の基礎工事からもう一度やり直すことですよ。昨年、耐震偽装事件などが盛んに報道されていましたが、あの話で言えば後から補強工事をやり直すのではなく、最初の最初から建て直すわけですよ。こんなに強いことはありません。
中学レベルの単語や文法を1週間か2週間で完璧にしてから、高校単語や文法をやり直せば、結果的にはセンター試験レベルの英語がほとんど解ける英語力が身につきます。つまり中学英語にまで戻ったとしても、それは大学入試に直結する“意味のある勉強”なのです。さすがに直前期に中学英語まで戻って勉強するのは勇気が要りますが、高3の春の時点であれば全く遅すぎることはありません。夏休みの終わりまでに基礎を固めれば十分間に合います。
最悪なのは、大した勉強もせずに「自信がない」だの「いい問題集がない」だのウダウダ言ってばかりいることです。そんな人に神様が微笑んでくれるわけがありませんよね。中学英語からでも、高1英語からでも、とにかくやり直すことで「ここまではできた!」という気持ちになります。そりゃ焦る気持ちはあるでしょう。でもそれをぐっと噛み締めながら、愚直に基礎を固めるのです。それによって自信が生まれます。「ここまではできた!」という気持ちを持つことが大事です。
「中学英語までは何とかできた!」という人は、高1レベルの英語、センターレベルの英語とどんどん裾野を広げていくことで、「自分は英語ができる!」という自信が芽生えてくるのです。そりゃ途中で模試を受けて偏差値40前後の数字が戻ってきたら凹みますよね。でもその人は「勉強をやっている」ということが自信になるはずです。やっていない人とは全く違います。勉強をやらずに問題集や先生の悪口ばかり言っている人は、実は自分がどこまでできて、どこからできないのかさえわかっていません。そんな人が伸びると思いますか? 途中で返却されてきた模試の成績が悪くてもいいじゃないですか。「今は勉強の途中だから悪くてもいい。ここまで勉強が追いつけば絶対にできるようになっているはず!」という強い気持ちを持って、継続させることです。
僕も高校時代は成績がむちゃくちゃ悪かったから、成績の悪い人の気持ちはよくわかります。わからないから勉強が続かないし、勉強が続かないからわからなくなって、結局劣等感のカタマリになり、さらに成績が落ちるのです。そこに一石を投じて自信を取り戻すことが大事なのですね。わかるところまで戻ってそこからやり直しましょう。そして「ここまではできる!」という自分を重ねていくことなのです。頑張って下さいね!
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