とりのなん子は、本当に『とりぱん』に出てくるような暮らしをしているのか? その実態に迫るべく、2006年夏、とりのなん子の自宅に遊びに行ってきたという小社社員Nに、生“とりの”が一体どんな生活を送っていたのか聞いてみた! 

──
そもそも何で、とりのさんのお宅に遊びに行くことになったんですか?

N 以前『FRaU』編集部にいたとき、"ロハスな食事"みたいな特集があったんですね。 私、前から『とりぱん』が好きで、とりのさんの生活って今ふうに言えばロハス的なので、ちょっとこじつけでインタビューをお願いしたのをきっかけに、知り合いになって(笑)。ある時、とりのさんに「一度、東北にツーリングで行ってみたい んですよ」と言ったら、「来るときがあったら是非家に来てくださいよ」って誘っていただいて。それで実際、夏にバイクで東北に行くことになったときに連絡をとったら、「泊まってください」と言ってくださって。

──
泊まったんですか!?

N はい。ファンの方に殺されそうですね(笑)。今は実家を出られて、仕事場兼住居として一軒家を借りて一人暮らしをされているんですよね。だから、泊めやすかったんだと思うんですけど。

──
どんな家でしたか?

N 庭付きの2階建てで、結構広いですね。築30年くらいの古い家なんですけど、凄くキレイにしていて、とても居心地が良かったですねぇ。

──
やっぱり、庭には野鳥がたくさん?

N そうですね、結構普通に飛んでましたね。とりのさんに、「あれがヒヨで、あれはセキレイだよ」って教えてもらったりしてて。自分の子供のように、と言うと語弊があるかもしれないですけど、凄く嬉しそうに鳥についてお話されるんですよ(笑)。

──とりのさんのお宅で、何か気になる物とかありました? エサ箱とか。

N 夏場は基本的に鳥はエサに困らないので、エサ箱を設置する台だけ地面にささって いる状態でしたね。あと、結構立派な食器棚があったんですけど、それはリサイクルショップで買ったものらしくて。今、ハマっているらしいんですよ。

──リサイクルショップに(笑)?

N 「この棚、凄く安かったんですよ」とニコニコされてて。「リサイクルショップ、 結構ヤミツキです」みたいなことを言われてましたね(笑)。

──
ヤミツキ(笑)。とりの宅で、何をして過ごしていたんですか?

N 着いてすぐ、夕飯用の野菜の収穫を一緒にして(笑)。それで、夕飯を作るのを手 伝ったり、テレビを見ながらご飯を食べたりお酒を飲んだり。だらだらしてました (笑)。

──
野菜の収穫はどこで?

N 庭ですね。ズッキーニ、トマト、ナス、ピーマン、枝豆、ゴーヤ、オオバ、あと、 私が行ったときはもう時期が違ったんですけど、トウモロコシもそうだし、他にスイカもありましたね。あと、赤ジソもあって。勝手に生えてきたらしいんですけど (笑)。他に、イタリアンパセリとかミント等のハーブがありました。

──
凄いですね(笑)。とりのさんは、ガーデニングをやっているんですか?

N いや、とりのさんの場合、ガーデニングというより家庭菜園って感じですけどね。 花とかも植わってたけど、どちらかというと、実のなるものが(笑)。

──とりのさんの料理の腕前はいかがでした?

N 上手ですね。凄く美味しかった。たとえば、キュウリと赤ジソの酢の物や、櫛形のトマトが添えられた蒸し鶏とかが出てきたんですけど、彩りも良くって。ゴーヤはゴーヤチャンプルーにしていて、焼肉のタレで味付けしてある牛肉とナスとピーマンの炒め物もあったなぁ。キュウリは、切って氷水につけて出してくれたんですけど、 それに肉味噌をつけて食べて。それも凄く美味しくて。あとは、トマトソースのパスタに、枝豆、塩おむすび……もう、とにかくたくさんあって食べ切れなくって。とりのさんは「残りは、明日の私の夕飯になるので」と言ってたんですけど(笑)。

──
とりのさんを一言で表すとどういう方ですか?

N 私にとっては、大好きないとこのお姉ちゃんっていう感じかな。あと、結構テキパキとした人ですね。自分のペースが凄くしっかりあって、自営業が向いている人だな、なんて勝手に思ったんですけど(笑)。部屋も数があるから「ここで民宿やった らいいのに」って(笑)。まあ、連載をやりながら民宿って絶対無理なんですけど。 でも、それくらい居心地もいいし、料理も美味しいし、とりのさん家の子にしてほしくなりました。とりのさん最高です(笑)!!






 
プロフィール
 
とりのなん子(とりのなんこ)

9月24日生まれ。A型・天秤座。岩手県出身。3年前に就職するも、会社員生活でストレスがたまりすぎ、漫画家を目指すことを決意してなんのアテもなく退職。第17回MANGA OPEN大賞受賞。受賞作『とりぱん』が、2005年21号より連載化。

 
単行本情報

□種類にもよるが、生き物はまぁ嫌いじゃない
□くだらないことが好きだ
□"ロハス"とか"スローライフ"とか聞くと、ちょっと「ケッ」と思ってしまう
□職場のトイレの窓から見える夕陽にしみじみしてしまう時がある

上記項目が2つ以上当てはまるお客さま。精神(こころ)の惣菜(おかず)に『とりぱん』をぜひ。






とりぱん1巻

ちょっと変わってて、少しクールで、割と背が高い、北の町に住んでるイトコからの手紙――そんなような漫画です。
とりぱん2巻

東北ベッドタウン発・身の丈ワイルドライフ。
とりぱん3巻

一人暮らしの(週刊連載)漫画家が、家賃が激安だからと50坪の庭がある仕事場を借り、すべて家庭菜園にしたら……どうなるか?
とりぱん4巻

エサ台で巻き起こる『とりぱん』史上最高のドタバタ活劇や若冲展に“お呼ばれ”した京都旅行編など、名場面豊作の4巻目!
とりぱん5巻

あの「カマキリかまさん編」(2巻収録)以来の反響を呼んだ“せつないとりぱん”……「ヒヨちゃん編」を収録。
とりぱん6巻

おなじみのヒヨドリやツグミ、ハクチョウ、猫などの面々に加え、トンビやフクロウ、リスにニホンカモシカ……なぜかクリオネまでが登場。