次世代の日本の宇宙開発を担う存在として、4月から2人の新人宇宙飛行士候補がJAXAで訓練に臨んでいる。彼らは、日本人宇宙飛行士では初となる飛行機のパイロット出身。今回はJAXA入社直前、まだ自衛官姿の油井亀美也さんに少年・六太が突撃取材した!
「落ちた」と、カンちがいしていましたね……
六太 油井さん、こんにちは。このたびは、おめでとうございます!
油井 やぁ、ムッタくん、会いたかったですよ。どうも、ありがとう。
六太 わぁ、机の上に『宇宙兄弟』が置いてある。読んでくれていたんですか?
油井 奥さんがファンで、読んでいてね。ただ、内容が選抜試験のことでしょう。だから、先入観を持ったらいけないと思って、選抜試験の間はあえて読んでいなかったんだ。でも他の受験者の人はみんな読んでいたね。僕は試験終了後に一気に読んだんだけど、よくできていて面白かったよ。
六太 奥さんは、どんなふうに読んでいたんですか?
油井 参考書のようにして、私にいろいろ教えてくれたよ。閉鎖環境試験に出かけるときには、「こんなこと書いてるよ」とか「何だか指令も出るらしいよ」とか、全部、『宇宙兄弟』からの情報で(笑)。
六太 (笑)合格発表のときは、どこにいたんですか?
油井 家には誰も居ない日だったから、他の受験仲間たちとホテルで通知の電話を受けることにしたんだ。電話がかかってきたのは朝だったね。みんなで朝ごはんを食べていたら、もうひとりの合格者である大西卓哉さん(元ANAのパイロット)の電話が鳴ったんだよ。それがJAXAからの電話で……。電話を切った大西さんから「合格らしい」と聞いて、「あ、自分は落ちたな」と思った。パイロットの合格者は一人だと考えていたから。でも自分にも通知が入る頃だろうから、忘れてきていた携帯電話を取りに部屋に戻ったんだ。それでドアを開けた瞬間、着信音が鳴って、慌てて電話に出てね(笑)。合格を告げられたときは、全然ピンと来ませんでした。
六太 ご家族には、すぐに電話しましたか?
油井 奥さんにはメールですぐに。そのあとは、JAXAの公式発表前に職場や上司にこの事実を知らせなくてはならなかったから、あちこちに電話してたよ。









