プロフィール
 
油井 亀美也(ゆい きみや)

昭和45年、長野県生まれの39歳。2月25日、昨年からJAXAが行っていた宇宙飛行士候補者選抜試験に、合格。宇宙ステーション搭乗の飛行士候補として4月より宇宙飛行士候補としてJAXA勤務。前職は防衛省航空幕僚監部のパイロット。

 
単行本情報
宇宙兄弟(1)

2025年。兄は、もう一度だけ自分を信じた。筑波経由火星行きの物語がはじまる! 本格兄弟宇宙漫画発進!
宇宙兄弟(2)

ある人が言った、「宇宙飛行士になるには運も必要だ」と。 ところが兄は、不運に縁がある。 2025年、兄弟で火星を目指す物語!
宇宙兄弟(3)

宇宙への夢は諦めることができない。 覚悟を決めた兄、ウジウジしながらも試験に挑む。
宇宙兄弟(4)

ひとつの試練を打ち破った六太たちに さらなる試練、選抜の時が訪れる──。
宇宙兄弟(5)

三次試験、最後の課題は仲間から宇宙飛行士にふさわしいと思える2人を選抜すること。
宇宙兄弟(6)

第1次月面長期滞在クルーの一員として、弟・日々人の打ち上げが近づく最中、いよいよ兄・六太は、最後の試練に挑む!!
リンク

『宇宙兄弟』コラム
どうやったら宇宙飛行士になれますか?

『宇宙兄弟』&映画『ザ・ムーン』presents月面着陸40周年記念企画
「ムーンウォーカーに会った日」

『宇宙兄弟』特別企画
少年記者・南波六太が憧れの宇宙飛行士・野口聡一を突撃取材!!

次世代の日本の宇宙開発を担う存在として、4月から2人の新人宇宙飛行士候補がJAXAで訓練に臨んでいる。彼らは、日本人宇宙飛行士では初となる飛行機のパイロット出身。今回はJAXA入社直前、まだ自衛官姿の油井亀美也さんに少年・六太が突撃取材した!

「落ちた」と、カンちがいしていましたね……

六太 油井さん、こんにちは。このたびは、おめでとうございます!

油井 やぁ、ムッタくん、会いたかったですよ。どうも、ありがとう。

六太 わぁ、机の上に『宇宙兄弟』が置いてある。読んでくれていたんですか?

油井 奥さんがファンで、読んでいてね。ただ、内容が選抜試験のことでしょう。だから、先入観を持ったらいけないと思って、選抜試験の間はあえて読んでいなかったんだ。でも他の受験者の人はみんな読んでいたね。僕は試験終了後に一気に読んだんだけど、よくできていて面白かったよ。

六太 奥さんは、どんなふうに読んでいたんですか?

油井 参考書のようにして、私にいろいろ教えてくれたよ。閉鎖環境試験に出かけるときには、「こんなこと書いてるよ」とか「何だか指令も出るらしいよ」とか、全部、『宇宙兄弟』からの情報で(笑)。

六太 (笑)合格発表のときは、どこにいたんですか?

油井 家には誰も居ない日だったから、他の受験仲間たちとホテルで通知の電話を受けることにしたんだ。電話がかかってきたのは朝だったね。みんなで朝ごはんを食べていたら、もうひとりの合格者である大西卓哉さん(元ANAのパイロット)の電話が鳴ったんだよ。それがJAXAからの電話で……。電話を切った大西さんから「合格らしい」と聞いて、「あ、自分は落ちたな」と思った。パイロットの合格者は一人だと考えていたから。でも自分にも通知が入る頃だろうから、忘れてきていた携帯電話を取りに部屋に戻ったんだ。それでドアを開けた瞬間、着信音が鳴って、慌てて電話に出てね(笑)。合格を告げられたときは、全然ピンと来ませんでした。

六太 ご家族には、すぐに電話しましたか?

油井 奥さんにはメールですぐに。そのあとは、JAXAの公式発表前に職場や上司にこの事実を知らせなくてはならなかったから、あちこちに電話してたよ。


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